GOOD BYE APRIL

STORY

車の中で、だれも聴いてないから大きな声で歌ってしまう

歌っているうちにいつかの誰かのことを思い出してしまう

あの頃好きだったあの娘のこと。
舞台は1980年と2023年を行ったり来たりする。

経験したことないのにノスタルジックで、記憶にないのに思い出深い。

「音楽がドライブに連れていってくれる」

あの娘とはデートだけで終わってしまったけれど、
ドライブする時に思い出すのは

「好き」のままで終わってしまったあの娘とのこと。

​

時空を超えて、あり得ない体験や過去を夢の中の世界のように描きたいと思いました。

「あの娘」との記憶は1980年を舞台にしているのに、

それを思い出しているのは43年も経っている2023年。

なのに年が変わらないくらいの男女のお話。

「私はまぼろしなの　あなたの夢の中にいるの

触れれば消えてしまうの　それでも強く抱きしめて欲しいの」

そんな声が聞こえてきそうなMVを作ってみたいと思っていました。

二人の同居シーンを撮るアイデアもありましたが、それはやめました。

​記憶や夢の中で会うときはいつだって一人称ですから。